よりそうって何だろう.1

高齢者の治療計画をたてるうえで、欠損の流れの速さ・意思疎通のレベル・家族(介護者)の協力度を指標としていますが、少し迷いを感じています。「認知症の第一人者が認知症に…」という番組を見返すと家族の協力度をはかる物差しが如何に不確かなものかを考えさせられました。そこにはお世話をする娘さんの困惑とお世話される側の患者さん本人の様々な思いが描かれていました。手の不自由になった患者さんに仕上げ磨きをしてあげてくださいと一方的に家族の方に協力を求めた時、当人が望まない場合もあり協力的かどうかという単純な問題ではないようです。患者さんの心に寄り添いながら汚れた残存歯をどうするかはつきつけられた現実です。