TAG オーバーデンチャー

長い遊離端欠損に対峙したもの④

いま現在安定した経過の立役者は右下8番といえるでしょう。傾斜しているため、長軸方向に力がうまく伝わっていないにもかかわらず歯周組織に問題はみられません。負担過重の骨梁像もみられますが動揺もなく受け手として存分に力を発揮し…

長い遊離端欠損に対峙したもの③

口腔内はそんなに甘くなく、補綴後5年経過して保護していた右下3番の歯根が縦に割れ保存するのが精一杯となりました。またこの間に下顎前歯2本が失活しています。そしてこの時期あるアクシデントにより義歯をもうひとつ新製することを…

長い遊離端欠損に対峙したもの②

結局前歯4本を支台歯として有髄で取り込みました。仮義歯では右下の中間欠損を利用してクラスプをかけましたが左下の回転沈下が徐々に顕著になってきたため、支台装置をよりリッジドなものに変更しています。回復に対する代償に8番の歯…

長い遊離端欠損に対峙したもの①

左下に長い遊離端欠損をもつ83才女性です。顎堤がえぐれるように吸収しており受圧条件は悪く、上顎には一次固定された強力な加圧因子が存在します。咬合力が衰えるどころか臼歯部から次々に破壊され欠損の流れは現在進行形です。防波堤…

8番

ある会の懇親会の席で、引っ張りだこのある先生に矢継ぎ早にある質問をしたところ後日メールにてお答えを頂きました。その中でとりわけ8番の安定性を強調されていることが印象に残りました。 一般歯科、インプラント、口腔衛生治療、小…

オーバーデンチャーを考えるとき⑦

82才男性。上顎の加圧因子を封じ込めるためにオーバーデンチャーに舵を切ってから3年、問題なく経過しています。斜面状の吸収、歯牙の廷出傾向に対して早めに打って出たつもりですが残根にして義歯をのせれば顎堤の落差が抑えられるか…

オーバーデンチャーを考えるとき⑥

下顎前歯の抜歯により前方でのかみ癖は影をひそめ上顎の仮義歯の動きはおさまりつつあります。今度は両側下顎臼歯部粘膜全体に炎症がおきはじめました。 しばらくは毎週のように調整におわれましたが、ある時期をさかいに調子がいいと口…