TAG 両側遊離端

欠損の流れ【再⁹】

~はずせない義歯、はずさない義歯~ 80代の患者さん。これまで上手にはずせていた義歯が徐々にはずすことが難しくなってきました。ご家族の協力度も必要になってくるわけですが、定期的なプロフェッショナルケアの際に一週間ちかくも…

欠損の流れ【再⁸】

~メインテナンスをできない、させてもらえない~ ●65才以上の8%のひとが通院したくてもできなくなる。 ●口を開けてくれない(原始反射)要介護の方は口腔ケアができない。 ●入れ歯が合わなくなったという訴えは運動障害による…

欠損の流れ【再⁷】

~口腔ケアの実際~ 6年前の歯科雑誌の切り抜き。時代はまだ林立するインプラントケ-スが誌面を賑わしている中、毛色のちがう特集記事に衝撃をうけました。編集部内で意見の整合性がとれているのか逆に心配になったくらいです。それを…

欠損の流れ【再⁶】

~歯ノナイシアワセ~ 人生100年時代に向けて「歯のない幸せ」という金子一芳先生からの問題提起がありました。 歯のないところに幸せはあるのでしょうか・・・。この話題は深すぎるため棚上げにし返信できないままでいます。 &n…

欠損の流れ【再⁵】

セメント溶解、歯冠歯根破折、動揺度の増加。7番の自然脱落にひきずられて見かけ上の安定だったことが顕在化しました。それまで一次固定の期間中は歯を1本も失ってないので欠損の流れはゆるやかなものにみえたかもしれません。しかし高…

欠損の流れ【再⁴】

欠損の流れが急激な状態からゆるやかなものになったと何を基準にして判断すればいいのでしょう。欠損が拡大中の口腔内で、例えば一定期間歯牙を失わなかったら安定したととらえていいのでしょうか。せき止めていたものが個別の条件の変化…

高齢に伴う変化③

ところが静かな変化が生じていました。インプラントはときに欠損の流れを止めることが可能ですが、口腔内の加齢変化まで止めることは難しいようです。徐々に顎堤が舌側から吸収を開始しインプラント周囲の歯肉の状況が変わってきています…

欠損の流れ【再々】

失えば流れの展開が変わる、是が非でも守るべき存在とその歯を捉えたとき曖昧な補綴設計はのちのち悔いを残す形になります。二次固定を優先するなかでコ-ピングにして義歯床内におさめるのか、それとも内・外冠にするのか・・・。イメ-…

長い遊離端欠損に対峙したもの④

いま現在安定した経過の立役者は右下8番といえるでしょう。傾斜しているため、長軸方向に力がうまく伝わっていないにもかかわらず歯周組織に問題はみられません。負担過重の骨梁像もみられますが動揺もなく受け手として存分に力を発揮し…

長い遊離端欠損に対峙したもの③

口腔内はそんなに甘くなく、補綴後5年経過して保護していた右下3番の歯根が縦に割れ保存するのが精一杯となりました。またこの間に下顎前歯2本が失活しています。そしてこの時期あるアクシデントにより義歯をもうひとつ新製することを…