TAG 欠損歯列

暮れの検診

「今年もなんとか無事でした・・・。」と患者さんが笑みを浮かべる。70代に入ってからの10年間はこれまでとは違った様々な変化が容赦なく押し寄せる。そんな中にあって患者さんと共に安堵するひとときはそれほど悪くない。これからも…

青のない信号

欠損の流れが緩やかであればその口腔内は安心して様子がみれる青信号の状態です。しかし黄色か赤色か判断に迷う場合はそうもいきません。黄信号だと思って様子をみている間にせきをきったように歯を喪失しだすと、対応がどうしても後手に…

一本の歯の重み

ある方が院内で写真を撮ってツイッタ-にあげるとなかなかの反響があったと教えてくださいました。一本の歯の重みは天秤にかけるものによって変わってくるのでしょうか。

欠損の流れ【19】

内科を受診すると受付で「安静にしてくださいねー」と声をかけられました。そうしたいのは山々ですが明日も朝から仕事です。 口腔内でも支持組織が弱体化した歯牙に支台歯として働いてもらわなければいけない局面にたびたび遭遇します。…

欠損の流れ【18】

歯根破折をおこした大臼歯の手前の小臼歯には垂直的な動揺がありました。自然移動に時間をかけると歯根膜量の多い遠心側に寄り添うように延出。二次固定効果もあり動揺は全くなくなりました。残存歯の多くが歯冠歯根比が逆転しているよう…

見えないものをイメ-ジする難しさ

週末は東京で臨床歯科を語る会が開催されました。土曜日の夜は楽しみにしていた「永田オクル-ジョン道場」へ。咬合が崩壊している場合、術者の判断で水平的顎位を設定しなければなりません。とはいえ下顎の顆頭の動きは直接見えないので…

欠損の流れ【17】

~シングルデンチャ-の段取り~ 左右対称の馬蹄形の顎堤は吸着を期待できます。連続性が保たれ上顎結節にボリュ-ムがある場合は特にです。しかし対顎の残存歯の配置にもよりこれがなかなか望めません。 ①前歯部がフラビ-状態のもの…

欠損の流れ【16】

~レジン外冠~ 周囲の骨がなく動揺度の大きい欠損隣接歯。そんな予後が不安な歯牙を支台とする際には今までもレジン外冠を使うことがありました。二次固定効果を期待しながらも強すぎない適合が必要と判断したからです。もちろん費用を…

欠損の流れ【15】

先日の名古屋もくあみ会では、高齢者への対応を考えるうえで症例を持ち寄り何とかヒントを見出そうとする模索の議論が続きました。そんな中、ふたつの策が頭に残りました。

欠損の流れ【14】

~シングルデンチャ-~ 月に1回タクシ-でメンテナンスに来院される86才の患者さん。今年に入って付き添いの奥様から訪問歯科をされている診療所を紹介してほしいとお願いされました。様々な理由でいよいよ通院が難しくなったとのこ…