TAG 高齢者の歯科治療

欠損の流れ【16】

~レジン外冠~ 周囲の骨がなく動揺度の大きい欠損隣接歯。そんな予後が不安な歯牙を支台とする際には今までもレジン外冠を使うことがありました。二次固定効果を期待しながらも強すぎない適合が必要と判断したからです。もちろん費用を…

欠損の流れ【15】

先日の名古屋もくあみ会では、高齢者への対応を考えるうえで症例を持ち寄り何とかヒントを見出そうとする模索の議論が続きました。そんな中、ふたつの策が頭に残りました。

欠損の流れ【14】

~シングルデンチャ-~ 月に1回タクシ-でメンテナンスに来院される86才の患者さん。今年に入って付き添いの奥様から訪問歯科をされている診療所を紹介してほしいとお願いされました。様々な理由でいよいよ通院が難しくなったとのこ…

欠損の流れ【12】

~過去、現在、未来~ 超高齢社会を目前にして欠損歯列の未来を読むことは難しくなってきました。そんな中、語る会で千葉先生が推奨された慢性歯周炎に対峙する際の三つの視点と”過去、現在、未来”という時間の区切り方が…

もくあみ会まで109日

最近放送された3番組の内容はとても興味深いものでした。けれども「高齢者への対応」という視点でとらえると向いている方向がバラバラのように感じました。それぞれの要件を同時に満たすことはとても難しく、何かを切り捨てなくては方針…

人☆物探訪⑥

金子先生に質問にする際にはその質問が的をえているかどうかをまず相談してからすることにしています。お伺いをたてるのは熊本の永田省蔵先生です。永田先生はひとつの症例に対して非常に懇切丁寧に熱く語ってくださいます。何より嬉しい…

補綴臨床の60年

週末は語る会で東京へ。金子一芳先生が「補綴臨床の60年」と題して3時間にわたる講演をされました。つきることのない探究心、推測をたてそれを検証していく長期経過観察、トラブルからヒントを導き出し次の症例へとつなげる考察の鋭さ…

高齢に伴う変化④

79才女性。 動揺の残る前歯をいかした二次固定の義歯を上顎にいれました。徐々に動揺はおさまり義歯の安定にも役立つようになりました。しかしある時期をさかいに歯肉の炎症がめだつようになり、動揺の再発した歯から順に外冠を根面板…

高齢に伴う変化③

ところが静かな変化が生じていました。インプラントはときに欠損の流れを止めることが可能ですが、口腔内の加齢変化まで止めることは難しいようです。徐々に顎堤が舌側から吸収を開始しインプラント周囲の歯肉の状況が変わってきています…

高齢に伴う変化②

軟着陸を目指した少数歯残存症例です。ゆっくりと時間をかけて残存歯を失っていったため80代にむけての十年間の経過は穏やかなものとなりました。 顎堤が吸収する前のオ-バ-デンチャ-という選択はそれなりの成果があったものと捉え…