TAG インプラントオ-バ-デンチャ-

最後の一本となった歯に対する思いと軟着陸⑤

オ-バ-デンチャ-の話をするとき、患者さんに自転車の補助輪をイメ-ジしてもらっています。子供は初めて自転車に乗る際、まず補助輪で走る感覚、バランスを体感します。まず何より安定して走ることが大事。転けてばかりでは自転車その…

最後の一本となった歯に対する思いと軟着陸④

最後の1本となってからは支持としての機能も怪しいところですが、12年にもわたる必死のメンテナンスが無駄だったとは思いません。 理想の咬合接触ではありませんが、多少の咬耗はあったとしても記録が残っていた9年前、左下の犬歯を…

最後の一本となった歯に対する思いと軟着陸②

2015年にアップしたスライドから。両側支台歯の動揺が顕著になり、義歯の不安定さと咬合痛を訴えて来院。犬歯の抜歯と総義歯を希望されました。確かにすでに内外冠として機能するだけの力は残っていないため歯冠歯根比を改善したオ-…

よりそうって何だろう.3

「この人は先生の前だとしっかりするんです。家では全く磨かないし口の中もさわらせてくれないんですよ…」というような介護者の発言をうけるとその疲弊度と意思疎通レベルとのギャップにますます混迷します。 そんなとき地…

よりそうって何だろう.1

高齢者の治療計画をたてるうえで、欠損の流れの速さ・意思疎通のレベル・家族(介護者)の協力度を指標としていますが、少し迷いを感じています。「認知症の第一人者が認知症に…」という番組を見返すと家族の協力度をはかる…

欠損の流れ【14】

~シングルデンチャ-~ 月に1回タクシ-でメンテナンスに来院される86才の患者さん。今年に入って付き添いの奥様から訪問歯科をされている診療所を紹介してほしいとお願いされました。様々な理由でいよいよ通院が難しくなったとのこ…

守備範囲

大阪に万博がくる2025年には75才以上の高齢者が大幅に増えると言われています。100才以上の方は13万人と珍しい存在ではなくなります。そして日々の診療でも後期高齢者の患者さんの割合は増加傾向にあり、いろいろと戸惑う場面…

視点

症例を持ち寄って論じ合う場合はできるだけ焦点を絞ったほうがいいかもしれません。どれだけ絞ったとしても個体差や患者さんの背景が邪魔して結論はでないでしょう。それでも次につながるヒントが見つかれば僅かでも前進です。

もくあみ会まで109日

最近放送された3番組の内容はとても興味深いものでした。けれども「高齢者への対応」という視点でとらえると向いている方向がバラバラのように感じました。それぞれの要件を同時に満たすことはとても難しく、何かを切り捨てなくては方針…