長い遊離端欠損に対峙したもの④

いま現在安定した経過の立役者は右下8番といえるでしょう。傾斜しているため、長軸方向に力がうまく伝わっていないにもかかわらず歯周組織に問題はみられません。負担過重の骨梁像もみられますが動揺もなく受け手として存分に力を発揮してくれました。”8番の保存につとめる”とは聞き慣れないフレーズですがこの患者さんの口腔内では歯列後方歯としての役割を十分果たしていると言えます。
自分が前医からバトンをうけたとき患者さんは80才を越えていました。治療の制約を考えると8番や臼後三角、上顎結節といった神様からもらった組織だけでうまく対応できれば理想的ですし患者さんに対してもやさしい治療だと思えるのです。

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