欠損の流れ【14】

~シングルデンチャ-~

月に1回タクシ-でメンテナンスに来院される86才の患者さん。今年に入って付き添いの奥様から訪問歯科をされている診療所を紹介してほしいとお願いされました。様々な理由でいよいよ通院が難しくなったとのこと。非常に淋しいかぎりですが、今後の経過についてはあまり心配していません。義歯はいつもきれいに清掃され、下顎の残存歯にも動揺はありません。毎回のメンテナンスも10分以内で終わっていました。協力的な奥様とスケ-ラ-のついたポ-タブルユニットがあれば十分でしょう。

顎堤が温存され、顎位が安定しており(崩壊度)、流れが緩やかであれば、わずかですが未来が読めるような気がします。