TAG オーバーデンチャー

欠損の流れ【19】

内科を受診すると受付で「安静にしてくださいねー」と声をかけられました。そうしたいのは山々ですが明日も朝から仕事です。 口腔内でも支持組織が弱体化した歯牙に支台歯として働いてもらわなければいけない局面にたびたび遭遇します。…

欠損の流れ【18】

歯根破折をおこした大臼歯の手前の小臼歯には垂直的な動揺がありました。自然移動に時間をかけると歯根膜量の多い遠心側に寄り添うように延出。二次固定効果もあり動揺は全くなくなりました。残存歯の多くが歯冠歯根比が逆転しているよう…

見えないものをイメ-ジする難しさ

週末は東京で臨床歯科を語る会が開催されました。土曜日の夜は楽しみにしていた「永田オクル-ジョン道場」へ。咬合が崩壊している場合、術者の判断で水平的顎位を設定しなければなりません。とはいえ下顎の顆頭の動きは直接見えないので…

欠損の流れ【17】

~シングルデンチャ-の段取り~ 左右対称の馬蹄形の顎堤は吸着を期待できます。連続性が保たれ上顎結節にボリュ-ムがある場合は特にです。しかし対顎の残存歯の配置にもよりこれがなかなか望めません。 ①前歯部がフラビ-状態のもの…

欠損の流れ【16】

~レジン外冠~ 周囲の骨がなく動揺度の大きい欠損隣接歯。そんな予後が不安な歯牙を支台とする際には今までもレジン外冠を使うことがありました。二次固定効果を期待しながらも強すぎない適合が必要と判断したからです。もちろん費用を…

欠損の流れ【15】

先日の名古屋もくあみ会では、高齢者への対応を考えるうえで症例を持ち寄り何とかヒントを見出そうとする模索の議論が続きました。そんな中、ふたつの策が頭に残りました。

欠損の流れ【14】

~シングルデンチャ-~ 月に1回タクシ-でメンテナンスに来院される86才の患者さん。今年に入って付き添いの奥様から訪問歯科をされている診療所を紹介してほしいとお願いされました。様々な理由でいよいよ通院が難しくなったとのこ…

欠損の流れ【13】

~3つの視点~ 高齢者の少数歯残存という狭い範囲ではありますが、欠損歯列を崩壊度、進行性、回復度という3つの視点にあてはめてみました。ここで一番重要と考えているのが過去の崩壊度よりもいま現在口腔内がどういった状況にあるの…

欠損の流れ【12】

~過去、現在、未来~ 超高齢社会を目前にして欠損歯列の未来を読むことは難しくなってきました。そんな中、語る会で千葉先生が推奨された慢性歯周炎に対峙する際の三つの視点と”過去、現在、未来”という時間の区切り方が…

守備範囲

大阪に万博がくる2025年には75才以上の高齢者が大幅に増えると言われています。100才以上の方は13万人と珍しい存在ではなくなります。そして日々の診療でも後期高齢者の患者さんの割合は増加傾向にあり、いろいろと戸惑う場面…