TAG 離れ一歯

片側遊離端欠損+中間欠損②

一昨日の例会では「リンガルプレ-トは効果的か!?」というところに論点が移りました。この症例では剛性の確保というより口腔底の浅さから床の外形は決まっていきました。口腔内の加齢変化に対応できるかどうかという点ではデザインとし…

片側遊離端欠損+中間欠損①

顎堤②のスライドの使い回しですが決して手抜きではありません。もともとこの症例は顎堤条件の良さから、片側性にするか両側性にするか迷ったケ-スでした。力の強い口腔内で最終的には欠損隣在歯の保護のために両側性を選択しました。

顎堤②

パノラマX線写真を見る時、顎堤形態と残存歯の支持組織の状況は治療計画をたてるうえでの判断材料となります。ともに良好であれば動かない義歯を制作することに期待がもてます。義歯が動かなければ顎堤の吸収スピ-ドはおさえられ、それ…

顎堤①

金子一芳先生のホ-ムペ-ジのリンク集から”黒田のひとりごと”に飛ぶと、弱体化した残存歯が術後31年もの間、支台歯として機能している症例を黒田昌彦先生が提示されていました。やっぱり歯を残す、歯が残るっていいなぁ…

長い遊離端欠損に対峙したもの④

いま現在安定した経過の立役者は右下8番といえるでしょう。傾斜しているため、長軸方向に力がうまく伝わっていないにもかかわらず歯周組織に問題はみられません。負担過重の骨梁像もみられますが動揺もなく受け手として存分に力を発揮し…

長い遊離端欠損に対峙したもの③

口腔内はそんなに甘くなく、補綴後5年経過して保護していた右下3番の歯根が縦に割れ保存するのが精一杯となりました。またこの間に下顎前歯2本が失活しています。そしてこの時期あるアクシデントにより義歯をもうひとつ新製することを…

長い遊離端欠損に対峙したもの②

結局前歯4本を支台歯として有髄で取り込みました。仮義歯では右下の中間欠損を利用してクラスプをかけましたが左下の回転沈下が徐々に顕著になってきたため、支台装置をよりリッジドなものに変更しています。回復に対する代償に8番の歯…