オーバーデンチャーを考えるとき③

75才男性。残根を抜きたくない思いも一緒に前医より引き継ぎました。上あごの顎堤はかなり廷出しており、それにあわせた義歯を入れたためかその後は調整に追われることとなりました。 オ-バ-デンチャ-を考えるときが遅すぎたのでは…

オーバーデンチャーを考えるとき②

左下の犬歯が自然脱落で来院。残された一本に対する思いは前述の患者さんといっしょです。やっかいなのは顎堤をひきつれて延出し始めているところです。 年齢は70代、これから20年として今後ゆきちがう顎堤に苦しまないためにはどう…

オーバーデンチャーを考えるとき①

「ぐらぐらして痛いからもう抜いちゃって」と来院されてからもう13年が経とうとしています。 患者さんの年齢も70代後半になりました。その間いろいろと身体のほうには問題が見つかったそうですがお口の中はいたって元気。 恵まれた…

欠損の流れ

川の流れを見ると欠損歯列を思い出し、欠損歯列を見ると川の流れを思い出す。これは職業病なのでしょうか・・・。 最近思うのが経過を追っている中でたとえ支台歯を失ったとしても、それを織り込み済みの設計であれば終末像への流れは緩…

上下顎中央残存型⑨

今回の連載のきっかけは、この1枚のパノラマです。 ”欠損歯列の改変などに舵を切る場合にも、何がどの時点で必要になるかを知っておくことは何にもまして必要不可欠なことである” (ヒストリーからの分類より) 二次固定という武器…