TAG 二次固定

高齢に伴う変化③

ところが静かな変化が生じていました。インプラントはときに欠損の流れを止めることが可能ですが、口腔内の加齢変化まで止めることは難しいようです。徐々に顎堤が舌側から吸収を開始しインプラント周囲の歯肉の状況が変わってきています…

高齢に伴う変化②

軟着陸を目指した少数歯残存症例です。ゆっくりと時間をかけて残存歯を失っていったため80代にむけての十年間の経過は穏やかなものとなりました。 顎堤が吸収する前のオ-バ-デンチャ-という選択はそれなりの成果があったものと捉え…

欠損の流れ【再³】

欠損の流れがいまどの位置にあるのか、止まっているのか、それとも水面下でゆっくりと進んでいるのか。経過をおっている患者さんが80代をこえることもめずらしくなくなってきました。そしてそこから歯を次々に失うことも経験しています…

欠損の流れ【再々】

失えば流れの展開が変わる、是が非でも守るべき存在とその歯を捉えたとき曖昧な補綴設計はのちのち悔いを残す形になります。二次固定を優先するなかでコ-ピングにして義歯床内におさめるのか、それとも内・外冠にするのか・・・。イメ-…

欠損の流れ【再】

川の流れを見ると欠損歯列を思い出し、欠損歯列を見ると川の流れを思い出す。これは職業病でしょうか・・・。 欠損歯列がいま現在どんな位置にあり、どう流れているのか。例えば一時期流れが止まっていたとしても地下ではマグマのように…

長い遊離端欠損に対峙したもの④

いま現在安定した経過の立役者は右下8番といえるでしょう。傾斜しているため、長軸方向に力がうまく伝わっていないにもかかわらず歯周組織に問題はみられません。負担過重の骨梁像もみられますが動揺もなく受け手として存分に力を発揮し…

長い遊離端欠損に対峙したもの③

口腔内はそんなに甘くなく、補綴後5年経過して保護していた右下3番の歯根が縦に割れ保存するのが精一杯となりました。またこの間に下顎前歯2本が失活しています。そしてこの時期あるアクシデントにより義歯をもうひとつ新製することを…

長い遊離端欠損に対峙したもの①

左下に長い遊離端欠損をもつ83才女性です。顎堤がえぐれるように吸収しており受圧条件は悪く、上顎には一次固定された強力な加圧因子が存在します。咬合力が衰えるどころか臼歯部から次々に破壊され欠損の流れは現在進行形です。防波堤…

8番

ある会の懇親会の席で、引っ張りだこのある先生に矢継ぎ早にある質問をしたところ後日メールにてお答えを頂きました。その中でとりわけ8番の安定性を強調されていることが印象に残りました。 一般歯科、インプラント、口腔衛生治療、小…

オーバーデンチャーを考えるとき⑥

下顎前歯の抜歯により前方でのかみ癖は影をひそめ上顎の仮義歯の動きはおさまりつつあります。今度は両側下顎臼歯部粘膜全体に炎症がおきはじめました。 しばらくは毎週のように調整におわれましたが、ある時期をさかいに調子がいいと口…