最近、周りで「フッ素塗布をやってきた!」という方をみかけませんか? お口の中の汚れを歯磨きだけですべて落とすことは、テクニックと時間を要するため、非常に難しいとされています。そこで虫歯予防の一つとして、歯科医院では定期的にフッ素塗布(正しくはフッ化物塗布)が受けられます。フッ素塗布を取り入れるとなぜ虫歯予防に繋がるのでしょうか。ここではフッ素塗布の効果や回数、デメリットについてご紹介します。 |
フッ素塗布の効果
虫歯になる原因に対して、フッ素塗布の以下のような働きが、「歯」と「お口の中の細菌」に作用し、虫歯になりにくくする効果があるとされています。
1. 唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進し、再石灰化を助ける ■乳幼児・子どもへの効果 |
フッ素塗布の方法や回数
塗布の必要な回数はお口の状態によって異なりますが、1年に2~4回の塗布を継続することで20~40%程度の虫歯の予防効果があるとされています。
■歯面塗布法 【医療機関で受けるフッ素と、歯磨き粉剤に含まれるフッ素の違い】 これら2つの違いは、フッ素の濃度にあり、期待できる効果も少し異なります。歯科や市町村の保健センターなどの医療機関で使用する高濃度のフッ素(9,000~123,000ppm)は、歯質の強化を特に期待することができます。一方で、薬局やスーパーなどで販売されているフッ素配合の歯磨き剤などに含まれる低濃度のフッ素(500~1,000ppm)は、使い続けることで再石灰化の促進や酸を作る力を抑えることを期待することができます。これらを併せて行うことで、虫歯予防の効果がより高まります。 |
フッ素塗布の注意点
フッ素塗布を行った場合でも、効果が出なかったり、別の問題が出てくる恐れもあります。わからないことがあれば歯科医師に相談し、どのようなデメリットがあるのか、きちんと把握してから治療を受けましょう。
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