TAG すれちがい咬合

ウソのない臨床

ウソのないお人柄に惹かれてもう何年も追っかけをしている金子一芳先生。その金子先生が主宰されている火曜会65周年記念講演会が週末東京で開催されました。症例発表はあらかじめブロック毎に分けられ、個々のケ-スがテ-マを軸につな…

欠損の流れ【17】

~シングルデンチャ-の段取り~ 左右対称の馬蹄形の顎堤は吸着を期待できます。連続性が保たれ上顎結節にボリュ-ムがある場合は特にです。しかし対顎の残存歯の配置にもよりこれがなかなか望めません。 ①前歯部がフラビ-状態のもの…

欠損の流れ【再³】

欠損の流れがいまどの位置にあるのか、止まっているのか、それとも水面下でゆっくりと進んでいるのか。経過をおっている患者さんが80代をこえることもめずらしくなくなってきました。そしてそこから歯を次々に失うことも経験しています…

欠損の流れ【再】

川の流れを見ると欠損歯列を思い出し、欠損歯列を見ると川の流れを思い出す。これは職業病でしょうか・・・。 欠損歯列がいま現在どんな位置にあり、どう流れているのか。例えば一時期流れが止まっていたとしても地下ではマグマのように…

緊張と緩和

週末は金子一芳先生がわざわざ名古屋までご講演のために来てくださり緊張と緩和の二日間がスタートしました。緩和のほうは懇親会に村井雅彦先生がゲストとして参加され金子先生の差し入れも手伝ってしんせん組今年いちばんの盛り上がりを…

オーバーデンチャーを考えるとき⑦

82才男性。上顎の加圧因子を封じ込めるためにオーバーデンチャーに舵を切ってから3年、問題なく経過しています。斜面状の吸収、歯牙の廷出傾向に対して早めに打って出たつもりですが残根にして義歯をのせれば顎堤の落差が抑えられるか…

オーバーデンチャーを考えるとき⑥

下顎前歯の抜歯により前方でのかみ癖は影をひそめ上顎の仮義歯の動きはおさまりつつあります。今度は両側下顎臼歯部粘膜全体に炎症がおきはじめました。 しばらくは毎週のように調整におわれましたが、ある時期をさかいに調子がいいと口…

オーバーデンチャーを考えるとき⑤

上顎前歯部領域および下顎両側臼歯部がすれて痛くて咬めない。カピカピになった義歯の緩衝剤の厚さをみてもどれだけおつらいかが忍ばれます。 いまさらオーバーデンチャーにしても顎堤が突き上げるため義歯の回転はなかなか止まりません…

オーバーデンチャーを考えるとき④

咬合平面をそろえた後も患者さんは歯根膜のあるところで咬みたがりそれがくせとなって80代にはいってからも左下の粘膜に不定期に傷をつくっては来院されました。 あるとき何故かピタッと一年くらい来院が途絶えました。その理由は痛み…