TAG テレスコ-プ義歯

長い遊離端欠損に対峙したもの②

結局前歯4本を支台歯として有髄で取り込みました。仮義歯では右下の中間欠損を利用してクラスプをかけましたが左下の回転沈下が徐々に顕著になってきたため、支台装置をよりリッジドなものに変更しています。回復に対する代償に8番の歯…

長い遊離端欠損に対峙したもの①

左下に長い遊離端欠損をもつ83才女性です。顎堤がえぐれるように吸収しており受圧条件は悪く、上顎には一次固定された強力な加圧因子が存在します。咬合力が衰えるどころか臼歯部から次々に破壊され欠損の流れは現在進行形です。防波堤…

8番

ある会の懇親会の席で、引っ張りだこのある先生に矢継ぎ早にある質問をしたところ後日メールにてお答えを頂きました。その中でとりわけ8番の安定性を強調されていることが印象に残りました。 一般歯科、インプラント、口腔衛生治療、小…

緊張と緩和

週末は金子一芳先生がわざわざ名古屋までご講演のために来てくださり緊張と緩和の二日間がスタートしました。緩和のほうは懇親会に村井雅彦先生がゲストとして参加され金子先生の差し入れも手伝ってしんせん組今年いちばんの盛り上がりを…

オーバーデンチャーを考えるとき⑤

上顎前歯部領域および下顎両側臼歯部がすれて痛くて咬めない。カピカピになった義歯の緩衝剤の厚さをみてもどれだけおつらいかが忍ばれます。 いまさらオーバーデンチャーにしても顎堤が突き上げるため義歯の回転はなかなか止まりません…

欠損の流れ

川の流れを見ると欠損歯列を思い出し、欠損歯列を見ると川の流れを思い出す。これは職業病なのでしょうか・・・。 最近思うのが経過を追っている中でたとえ支台歯を失ったとしても、それを織り込み済みの設計であれば終末像への流れは緩…

上下顎中央残存型⑨

今回の連載のきっかけは、この1枚のパノラマです。 ”欠損歯列の改変などに舵を切る場合にも、何がどの時点で必要になるかを知っておくことは何にもまして必要不可欠なことである” (ヒストリーからの分類より) 二次固定という武器…