TAG 両側遊離端

長い遊離端欠損に対峙したもの②

結局前歯4本を支台歯として有髄で取り込みました。仮義歯では右下の中間欠損を利用してクラスプをかけましたが左下の回転沈下が徐々に顕著になってきたため、支台装置をよりリッジドなものに変更しています。回復に対する代償に8番の歯…

長い遊離端欠損に対峙したもの①

左下に長い遊離端欠損をもつ83才女性です。顎堤がえぐれるように吸収しており受圧条件は悪く、上顎には一次固定された強力な加圧因子が存在します。咬合力が衰えるどころか臼歯部から次々に破壊され欠損の流れは現在進行形です。防波堤…

8番

ある会の懇親会の席で、引っ張りだこのある先生に矢継ぎ早にある質問をしたところ後日メールにてお答えを頂きました。その中でとりわけ8番の安定性を強調されていることが印象に残りました。 一般歯科、インプラント、口腔衛生治療、小…

オーバーデンチャーを考えるとき④

咬合平面をそろえた後も患者さんは歯根膜のあるところで咬みたがりそれがくせとなって80代にはいってからも左下の粘膜に不定期に傷をつくっては来院されました。 あるとき何故かピタッと一年くらい来院が途絶えました。その理由は痛み…

オーバーデンチャーを考えるとき③

75才男性。残根を抜きたくない思いも一緒に前医より引き継ぎました。上あごの顎堤はかなり廷出しており、それにあわせた義歯を入れたためかその後は調整に追われることとなりました。 オ-バ-デンチャ-を考えるときが遅すぎたのでは…

上下顎中央残存型⑤

下顎前歯部の叢生や上顎と下顎の歯冠の幅径の差などから支持している箇所は前の患者さんと比べると少ないです。 歯式で表せばほぼ変わらないのに欠損形態を分類することがいかに難しいかよくわかります。 それでもこのシルエット、バラ…

上下顎中央残存型④

69才のとても気さくな女性。 前の患者さんとは上下逆さまになったような口腔内です。 ところがこちらはほとんどかめない。 残存歯数、咬合支持数もほぼかわらないはずなのに、あわない入れ歯に苦しみ顎堤の状態もあまりよくありませ…

上下顎中央残存型③

結局、既存の状態を極力触らずに支台歯の状態を探ろうと仮義歯を入れました。 顎堤がしっかりしておりその後よく噛めるとほとんど調整なしに患者さんは来られなくなりました。 そして2年後、経過を見るために無理して来てもらいレント…